年下彼女。
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「・・・ふぅ」
俺は結婚式場のトイレの手洗い場で、手を洗っていた。
最近ずっと、ため息をついてばかりだ。
・・・あぁ、俺、なにしてんだろ??
友達はどんどん幸せになっていく。
過去を上手に乗り越えて、未来に行こうとしている。
なのに俺はまだ、過去にとどまっている。
未来へ歩けない。
前を向けない。
・・・なんでだろう??
鏡をのぞく。
鏡の中に移っている自分は、とても疲れた顔をしていた。
まだ花の20代と言うのに、30代に見える老けっぷりだ。
顔のつくりはもともと童顔のはずなんだけど。
・・・戻るか。
俺はトイレを出ようとした。
・・・そして出た瞬間、何かとぶつかる。