年下彼女。
なんだか胸が苦しくなった。
例えば今、通り過ぎてったカップルに「俺たちは付き合ってます」って言ったら。
どんな反応をするんだろう。
「別に普通じゃない?」って感じだろうか。
それとも「嘘っ?!」って感じだろうか。
「まぁ・・・歳の差なんて、関係ないけどね」
亜姫が夜空を見上げながら、ふっと微笑んだ。
俺は亜姫の横顔を見つめる。
「・・・例えばさ、お前が赤ん坊で、俺が爺さんだとするじゃん」
亜姫が、俺の顔を見る。
「でも・・・それでも絶対、俺たちは惹かれあってたと思う」