年下彼女。





俺は時計を見る。



午後9時半。



いくらなんでも、中学二年生がこの時間に外にいて善いわけがない。





「お前、そろそろ帰れよ。
親も心配してんぞ」





俺は、机の上に置かれたカップに手を伸ばす。

そして中の炭酸を口に流し込んだ。










「大丈夫だよ。
友達の家、泊まってくるって言ったし」








「え」





すべての動きが止まる。

斜めにしていたせいで、コップから炭酸が零れ落ちた。



< 177 / 252 >

この作品をシェア

pagetop