年下彼女。







・・・確かに、目の前には事務室2の扉。

その扉の前に立つたびに、俺は亜姫の顔を思い出す。




傷つけた時の、泣き顔。


告白した時の、嬉しそうな笑顔。





ここは・・・亜姫との思い出の場所だ。






自分勝手かもしれないけれど、なるべく人を入れたくない。




「いや、でもここは・・・」




俺が言い終わる前に、土井が俺の腕を引っ張った。




< 192 / 252 >

この作品をシェア

pagetop