年下彼女。
・・・そういうことか。
俺のはらわたは、煮えくり返っていた。
出来ることなら、今すぐにこいつを殴りたい。
亜姫の痛みを、倍返しにして返してやりたい。
でも・・・そうすれば、亜姫はまた傷つくだろう。
「・・・せんせが別れるつもりないならぁ・・・この写真、教育委員会に提出しちゃうからねぇ。そんで・・・」
土井が、俺をじっと見た。
にぃっと笑う。
「亜姫を、毎日のように、虐めてあげる」
背筋が、凍るような気がした。
亜姫の、リストカットの後が、俺の脳裏にちらつく。
亜姫が・・・もう一度自分を傷つけるようになるのは・・・。
それだけは・・・絶対にだめだ。