年下彼女。
3
家に帰ると、亜姫が俺のマンションの前で立っていた。
いつも通り、セーラー服のポニーテール姿で。
「・・・あ」
亜姫が俺の姿を見つける。
そして、一直線に俺の元に駆け寄ってきた。
俺は、彼女から視線をそらす。
「・・・巧っ!!」
亜姫の声を無視する。
俺は、足を止めない。
亜姫がもう一度、俺の名前を呼んだ。
そして、右腕を掴んでくる。
「待ってよ、巧!!」
俺は、亜姫を見た。
俺の冷たい視線に、亜姫がビクリとする。