年下彼女。
「桐谷先生、すみません」
後ろから、声がした。
俺と女子はほぼ同時のタイミングで、振り返る。
後ろには俯いた、ポニーテイルの少女が立っていた。
「永田先生が呼んでました」
あ、どこかで聞いたことのある声。
彼女は俯いたままで、顔をあげようとしない。・
・・・まぁ、誰でもいいや。
とにかく助かった・・・!!!!!
「そうか!!じゃあな、土井!!また今度、教えてやる」
俺は笑顔で女子に言った。
明らかに女子は不満そうな顔をして、頬をぷっくりと膨らませた。
顔を俯かせた少女の後ろを、ついて行く。
教室から出て数十歩歩いて、彼女は足を止めた。