年下彼女。
「・・・親父」
俺は、もともと、こことは違う県の出身者だ。
高校生の時、初めてこの県に上京してきた。
今では、すっかりここになじんでるけど。
親父の声を聞くのは、本当に久しぶりだった。
ここ半年ほど、聞いていなかった気がする。
上京してきた当初は、毎日のように電話をかけていたのに。
ふるさとに帰ったような、懐かしい気持ちになった。
『よぉ。久しぶりだな。
どうだ??教師の仕事は』
親父の声に、俺は顔をほころばせる。