年下彼女。
校長は巧の若さに免じて、このことを他の先生や生徒には黙ってくれた。
だから・・・巧が学校を辞めた本当の理由を知っているのは、この学校では、あたしと真知子と校長だけ。
「だって、巧先生って超イケメンじゃん!!
あーぁ、これから先、あんな先生には二度と会えないね」
「なにそれー??」
教室で洋子とたわいもない話をする。
本当は、巧がいなくなってすごくさびしい。
だけど・・・それがばれないように、あたしは陽気に振舞った。