年下彼女。
亜姫の頼みごとは“勉強を見てほしい”だった。
なんか買わされるのかと思って(ブランドの高いやつ)ビクビクしてた俺は、拍子抜けした。
「え・・・???それだけ??」
「それだけ」
今時の健全な中学生が、勉強を見てくださいだと??
・・・珍しい。
こういうやつもやっぱ、世の中にはいるもんだな。
「あ、ここ分かんない」
亜姫の高い声が、俺の耳に小さく響いた。
「どこだよ」
俺が聞くと、亜姫は問題を指差した。
細くて白い、長い指。
思わずドキリとしてしまう。
そーいやコイツ、妙に細いよな。
ちゃんと食ってんのか??