年下彼女。


小さくガッツポーズする亜姫を見つめる。



コイツ、頭の回転、速いな。



「とりあえず、今日はしゅーりょー!!!」


亜姫は一人で大きく叫ぶと、その場で思いっきり背伸びをした。


「んーっ!!!疲れたっ!!!!!」


とりあえず、職員室戻るか。

そう思って椅子から立ち上がろうとする。


その瞬間、後ろからパーカーの袖をグッと引き寄せられた。


「・・・なんだよ??」


振り返って、亜姫の顔を見る。

彼女は笑っていた。



「せっかくだからさ、ちょっと喋ろうよ」

「・・・まぁ、いいけど」



俺は椅子に座りなおす。


亜姫はニコニコしながら俺を見る。


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