年下彼女。
「生徒の中じゃ、大人気だよ。
若いし、カッコいいし、スポーツできるし、教師ってことは頭良いし」
「スポーツできるって・・・??」
「昼休み、男子とサッカーしてるじゃん。
手加減なしで、どんどん一人突っ込んで行っちゃってさ。かっこいいんだって、あれが」
今度は亜姫が視線をそらした。
少し、ふてくされた表情で。
「教師なんだから手加減しろよって思うけどね、あたしは。大人げない」
俺はふっと笑った。
確かに亜姫の言うとおりだ。
自分も、大人げないと思う。
ただ・・・。
「気がついたら必死になってんの」
亜姫が俺を見た。
「いくら生徒だからって、一人の人間だろ??
負けたくないって思うのは自然じゃね??」