年下彼女。
亜姫の頬は、真っ赤に腫れていた。
「何があったんだよ?!」
「ちょっと壁にぶつけちゃって・・・」
笑いながら亜姫が言う。
俺は思わず、声を荒げた。
「バカか!!
なんで壁にぶつかって頬がそんな赤くなんだよ?!
なるわけねぇだろ!!」
立ち上がって、ドアの前に立っている亜姫のもとへ行く。
そしてそっと、腫れた頬に触った。
頬は、シリコンでも入れたかのように腫れている。
触れた瞬間、少し痛そうに、亜姫が顔をしかめた。