年下彼女。


亜姫の頬は、真っ赤に腫れていた。

「何があったんだよ?!」

「ちょっと壁にぶつけちゃって・・・」

笑いながら亜姫が言う。

俺は思わず、声を荒げた。


「バカか!!

なんで壁にぶつかって頬がそんな赤くなんだよ?!
なるわけねぇだろ!!」


立ち上がって、ドアの前に立っている亜姫のもとへ行く。

そしてそっと、腫れた頬に触った。


頬は、シリコンでも入れたかのように腫れている。



触れた瞬間、少し痛そうに、亜姫が顔をしかめた。





< 43 / 252 >

この作品をシェア

pagetop