年下彼女。



「やっぱ、そうなんじゃないの??

不安定って言うか・・・気づいたら傷つけちゃってんだよね。
しかも、その行為をすることによってホッとするの。
あぁ、私はここにいるって。

こんなことしちゃいけないってことぐらい、分かってるのに。

下手すると、一生跡が残るし」


亜姫の傷ついた腕が、脳裏をよぎる。


あれは、どう見てもリストカットだ。

もしかして・・・亜姫もレッグカットをしてるんだろうか??


リストカットの上につけられた、青白い痣。

あれは何だ??

真っ赤に腫れた頬。





「・・・・・・・いじめ・・・・・・・・・??」




それ以外、考えられない。


だけど、何で亜姫が。

あんなに明るい彼女が、何で??



令嬢でもある彼女が・・・どうして??



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