年下彼女。





「どんな子でも、些細なことでターゲットになるんだよ」





今まで黙っていた睦月が、俺の心をすかしたように呟いた。


「友達だとか、金持ちだとか、貧乏だとか、性格だとか。

そんなの関係なく、ターゲットになることもあんだよ。
しかも女子になると、恋愛が絡んだりして、よけい・・・な」


・・・恋愛。


睦月に言われて、ハッとした。


亜姫は綺麗な顔つきだ。

美人とも可愛いともとれる。


女子にねたまれることだって・・・おかしくないはず。



「・・・まぁ、今日は飲もうぜ」



睦月が笑った。

琴音も「そうだね」と笑う。


真子も楽しそうに声を上げて笑った。


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