年下彼女。
4
次の日、俺と亜姫の立場は逆転した。
亜姫は一日中俺を避けまくった。
目を合わせないようにしたり、俺が声をかけても無視したり。
・・・これってけっこー傷つくもんなんだな・・・。
俺は完全にしょぼくれていた。
何にも話してくれない亜姫になんだかイライラしたし、何にも話してくれない=(イコール)頼りにされていない俺にも腹が立った。
放課後、俺は正門を出ようとする亜姫を、引き止めた。
「おい、待てよ亜姫」
何度声をかけても、彼女は歩みを止めようとしない。
スタスタと歩いていく彼女の後ろを、追いかける。
俺は亜姫の腕を掴んだ。