年下彼女。


「それからずぅっと。

2年生になって、その子ともクラス離れて・・・だいぶ今は落ち着いてきたほう」


「でも・・・その腕の痣・・・」


「あの日は久しぶりに呼び出されたの。
本当に、久しぶり。

たぶんきっと、彼女、機嫌が悪かったんだろうね」


小さな体に抱え込んでいた大きな傷に、心が痛む。



「亜姫」



俺はまた、無意識的に声を発していた。


「はい!!以上!!終わり!!」


そして、にっと笑う。

彼女は強い。

今を過去にしようとしている。



けど・・・。




< 64 / 252 >

この作品をシェア

pagetop