年下彼女。
「俺たちは教師と先生。
なれるわけねぇだろ??」
そして、解答した答案を、亜姫に返す。
亜姫がそれを受け取りながら、頬を膨らませた。
「ケチ!!あたし、巧の彼女になりたいのに」
「彼女ってな・・・お前、好きでもない俺と付き合ってどうすんだよ」
亜姫の動きが止まった。
俺を見る。
そしてぐっと下唇を噛んだ。
最近分かったことだけど、下唇を噛むのは、亜姫の癖のひとつだ。
なにかもどかしい事やイラついたこと、我慢したいとき、彼女はすぐに下唇を噛む。
「・・・あたし・・・好きだけど」
「・・・え??」