年下彼女。




「俺たちは教師と先生。
なれるわけねぇだろ??」




そして、解答した答案を、亜姫に返す。

亜姫がそれを受け取りながら、頬を膨らませた。


「ケチ!!あたし、巧の彼女になりたいのに」

「彼女ってな・・・お前、好きでもない俺と付き合ってどうすんだよ」


亜姫の動きが止まった。

俺を見る。

そしてぐっと下唇を噛んだ。


最近分かったことだけど、下唇を噛むのは、亜姫の癖のひとつだ。

なにかもどかしい事やイラついたこと、我慢したいとき、彼女はすぐに下唇を噛む。


「・・・あたし・・・好きだけど」


「・・・え??」



< 73 / 252 >

この作品をシェア

pagetop