年下彼女。
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亜姫はあれ以来、冗談をよく言うようになった。
まぁ、もともと言ってたのは言ってたけど。
話しているとき、無理やりテンションをあげているのが、俺でさえ分かった。
確かに亜姫は笑顔が似合う。
だけど・・・最近の亜姫の笑顔は引きつった様にしか見えなかった。
分かっている。
多分あの言葉は、亜姫にとって相当なショックだったと思う。
だけど・・・あれ以上の言葉は、俺には言えない。
俺が教師であり、彼女が生徒である限り・・・。
俺の答えは、変わらない。
いや、もし、生徒と教師ではなくても・・・・・・。
「巧君、なんだか暗いね」