わがままモデル王子は危険な香り
私のせいだ……
私のせいで、王子が仕事をドタキャンした
私はため息をつくと、テレビから視線をそらした
それに気がついたママがテレビを消した
「あ…えっと、莉緒のせいじゃないわ」
「ママ、いいの
私のせいだし」
「だって彼が莉緒を探してくれたんでしょ?
おばさんがそう言ってたわ
彼じゃなきゃ、居場所が突き止められなかったって」
「まぁ…そうだけど」
「でもどうして彼じゃなきゃ、場所がわからなかったのかしら」
ママの疑問に私の心が痛くなった
「桜嗣が……多田野先生の奥さんの弟だったから
多田野先生がいた場所は奥さんの別荘で
私も奥さんも監禁されてて、あの場所を知っているのは
彼一人しかいなかったから」
「え?」
ママの表情が固まった
「どういうこと?
お姉ちゃんは、莉緒になんてことを…」
「あっ、違うの…違うっていうか
おばさんは何も知らないの
私も監禁されて、奥さんの口から聞くまで
全く知らなくて…でも助けてくれたのは彼だから
彼は何も悪くないの
奥さんも悪くない
だから……」
私はどう説明していいか、わからなくなって、言葉が止まってしまった
ママも私から視線をそらした
私のせいで、王子が仕事をドタキャンした
私はため息をつくと、テレビから視線をそらした
それに気がついたママがテレビを消した
「あ…えっと、莉緒のせいじゃないわ」
「ママ、いいの
私のせいだし」
「だって彼が莉緒を探してくれたんでしょ?
おばさんがそう言ってたわ
彼じゃなきゃ、居場所が突き止められなかったって」
「まぁ…そうだけど」
「でもどうして彼じゃなきゃ、場所がわからなかったのかしら」
ママの疑問に私の心が痛くなった
「桜嗣が……多田野先生の奥さんの弟だったから
多田野先生がいた場所は奥さんの別荘で
私も奥さんも監禁されてて、あの場所を知っているのは
彼一人しかいなかったから」
「え?」
ママの表情が固まった
「どういうこと?
お姉ちゃんは、莉緒になんてことを…」
「あっ、違うの…違うっていうか
おばさんは何も知らないの
私も監禁されて、奥さんの口から聞くまで
全く知らなくて…でも助けてくれたのは彼だから
彼は何も悪くないの
奥さんも悪くない
だから……」
私はどう説明していいか、わからなくなって、言葉が止まってしまった
ママも私から視線をそらした