わがままモデル王子は危険な香り
「貴方は……!」
ママが病室に戻ってくると、王子を見て驚いた顔をした
王子は振り返ると、ママに向かってお辞儀をした
「一之瀬 桜嗣です」
「どういうつもりで来たの?
娘には会わないように姉には言ってあったはずよ」
王子が唇を噛みしめた
え?
会わないよう言ってあるって?
どういうこと?
「ママ?」
私は首をかしげた
「きちんとご挨拶に伺おうと思いまして」
王子が頭をさげた
「姉のしたこともきちんと謝っておりませんし
今回の件も義兄のせいで、莉緒さんには怖い思いをさせてしまい…
大変申し訳ないと」
「貴方に謝ってもらわなくて結構よ
それより娘には会わないで
近づかないでちょうだい」
ママが王子から視線を外すと、落ち着きなく足を動かした
早く出て行って…と言わんばかりの態度だ
「姉や義兄のしたことを許してほしいとは言いません
莉緒さんに酷いことをしたと俺も怒りを感じています
ただ……莉緒さんへの気持ちを知っていただきたくて」
「知ってもあなたたちの交際を認めません」
「……ですよね」
王子が納得したように頷いた
「ママ…」
「莉緒は黙ってなさい」
ママが病室に戻ってくると、王子を見て驚いた顔をした
王子は振り返ると、ママに向かってお辞儀をした
「一之瀬 桜嗣です」
「どういうつもりで来たの?
娘には会わないように姉には言ってあったはずよ」
王子が唇を噛みしめた
え?
会わないよう言ってあるって?
どういうこと?
「ママ?」
私は首をかしげた
「きちんとご挨拶に伺おうと思いまして」
王子が頭をさげた
「姉のしたこともきちんと謝っておりませんし
今回の件も義兄のせいで、莉緒さんには怖い思いをさせてしまい…
大変申し訳ないと」
「貴方に謝ってもらわなくて結構よ
それより娘には会わないで
近づかないでちょうだい」
ママが王子から視線を外すと、落ち着きなく足を動かした
早く出て行って…と言わんばかりの態度だ
「姉や義兄のしたことを許してほしいとは言いません
莉緒さんに酷いことをしたと俺も怒りを感じています
ただ……莉緒さんへの気持ちを知っていただきたくて」
「知ってもあなたたちの交際を認めません」
「……ですよね」
王子が納得したように頷いた
「ママ…」
「莉緒は黙ってなさい」