わがままモデル王子は危険な香り
「ママ、新しい恋をしなよ!
私、応援するから」

引っ越したばかりの小さいアパートに帰るなり、私はママに言った

夕飯を作っている最中だったママは、驚いた顔をして首をかしげた

「莉緒?」

「パパときちんと離婚した?」

「まだよ
パパが離婚届を送ってくれるのを待ってるの」

「わかった
明日、私、パパのとこに行って離婚届を貰ってくる」

「莉緒? どうしたの?」

「ん? 別に」

私は首を横に振ると、自分の部屋に行った

まだ段ボールだらけの部屋

でもパソコンだけは繋げてある

パソコンの電源を入れると、桜嗣のブログを確認した


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