わがままモデル王子は危険な香り
「おうじぃ」
声が震えた
涙が目から零れると私は下を向いた
本人を目の前にして泣いてしまうなんて……
「莉緒」
ふわっと風がふいたと思ったら
桜嗣の香水の匂いが鼻腔をくすぐった
甘い香りが私を包む
そして王子の温もりが伝わってきた
耳からは王子の心音が聞こえた
「会いたかった」
王子の息が耳たぶにかかる
「私も…私も会いたかったよ」
声が震えた
涙が目から零れると私は下を向いた
本人を目の前にして泣いてしまうなんて……
「莉緒」
ふわっと風がふいたと思ったら
桜嗣の香水の匂いが鼻腔をくすぐった
甘い香りが私を包む
そして王子の温もりが伝わってきた
耳からは王子の心音が聞こえた
「会いたかった」
王子の息が耳たぶにかかる
「私も…私も会いたかったよ」