わがままモデル王子は危険な香り
「おいっ! 何してるんだよ」
紺のTシャツに黒いズボンを履いて、寝室から出てきた王子が、アイスの山を見て大きな声出した
「冷蔵庫の掃除をするように、おばさんに言われてるから」
「おば……ああ、社長のことか
アイス、捨てるのか?」
「いいえ、おばさんの冷蔵庫に移すだけです」
「ひとつ…いや、二つ、三つ
とっといてくんない?」
「駄目です」
甘党?
モデルなのに?
なんか意外です
「んだよ」
王子がふくっれ面になる
「朝食は?」
「その前に体重計に乗ってください」
「はああ?」
「朝起きて一回、寝る前に一回
体重の測定をするそうです」
私はおばさんに言われたとおりにしていればいいんだ
こんな最低な男の世話なんて、私からは自主的にしたくない
「面倒くせえ」
私だって面倒くさいよ
王子は私が居間に用意した体重計に乗った
「プラス6キロですね」
「服を着てるからだろ!」
「ベスト体重より6キロ
増えているようです」
「だから」
王子がムキになる
「朝食はダイエット食です
クッキーとスープ」
「人の話を聞けよ!」
「服は6キロもありません
明らかに太ったってことでしょ」
「はあ…うぜぇ」
王子が首の後ろをがしがしと掻いた
おばさんが聞いてきた
ダイエット食の場所を探した
棚の中にごっそりと入っていた
私はその一つを取ると
お湯を入れて王子が座っているテーブルに置いた
「昼食はお弁当を作りました
おばさんから渡されると思いますので」
「はいはい」
紺のTシャツに黒いズボンを履いて、寝室から出てきた王子が、アイスの山を見て大きな声出した
「冷蔵庫の掃除をするように、おばさんに言われてるから」
「おば……ああ、社長のことか
アイス、捨てるのか?」
「いいえ、おばさんの冷蔵庫に移すだけです」
「ひとつ…いや、二つ、三つ
とっといてくんない?」
「駄目です」
甘党?
モデルなのに?
なんか意外です
「んだよ」
王子がふくっれ面になる
「朝食は?」
「その前に体重計に乗ってください」
「はああ?」
「朝起きて一回、寝る前に一回
体重の測定をするそうです」
私はおばさんに言われたとおりにしていればいいんだ
こんな最低な男の世話なんて、私からは自主的にしたくない
「面倒くせえ」
私だって面倒くさいよ
王子は私が居間に用意した体重計に乗った
「プラス6キロですね」
「服を着てるからだろ!」
「ベスト体重より6キロ
増えているようです」
「だから」
王子がムキになる
「朝食はダイエット食です
クッキーとスープ」
「人の話を聞けよ!」
「服は6キロもありません
明らかに太ったってことでしょ」
「はあ…うぜぇ」
王子が首の後ろをがしがしと掻いた
おばさんが聞いてきた
ダイエット食の場所を探した
棚の中にごっそりと入っていた
私はその一つを取ると
お湯を入れて王子が座っているテーブルに置いた
「昼食はお弁当を作りました
おばさんから渡されると思いますので」
「はいはい」