わがままモデル王子は危険な香り
蛇のような女
「おい……」
桜嗣が追いかけてきた
エレベータを待っている私の腕を掴むと、王子が私を無理やり振り返らせた
急いでシャツとズボンをはいてきたようだ
服はしわしわのヨレヨレだった
「莉緒、あいつとは…何の関係も…」
王子が首を横に振って、関係を否定した
私は笑顔で王子の顔を見る
「桜嗣、靴…忘れてるよ」
着替えたものの、靴を履くのを忘れたらしい
裸足で立っていた
「莉緒、信じてくれ」
王子の手に力が入る
掴まれている腕が痛い
「うん、信じてる」
王子が大きく息を吐きだした
「良かったぁ
なんであいつがあんなことをしたのか…俺にはわからないんだ」
「桜嗣が好きなんでしょ?」
王子が困った顔をした
「俺が好きなのは……莉緒だけだ」
「ありがとう、嬉しいよ
私も桜嗣が好きだよ」
「ほ、本当に?」
「え?」
王子の驚いた顔に、私もびっくりした
「いや…だって、俺は姉貴の弟だし
学校とか…通ったことねえし…」
王子の声がどんどん小さくなっていき、何を言っているのか聞きとれなくなった
「もしかして……刺されたことを気にしてるの?」
「それもあるけど……学歴とか…」
「桜嗣が刺したわけじゃないでしょ?
桜稀さんだって、理由があったし、もう気にしてないよ
あと、学歴も関係ないでしょ?
桜嗣はモデルだよ
モデルに学歴が必要ですか?」
「丁寧語はやめろよ」
桜嗣が追いかけてきた
エレベータを待っている私の腕を掴むと、王子が私を無理やり振り返らせた
急いでシャツとズボンをはいてきたようだ
服はしわしわのヨレヨレだった
「莉緒、あいつとは…何の関係も…」
王子が首を横に振って、関係を否定した
私は笑顔で王子の顔を見る
「桜嗣、靴…忘れてるよ」
着替えたものの、靴を履くのを忘れたらしい
裸足で立っていた
「莉緒、信じてくれ」
王子の手に力が入る
掴まれている腕が痛い
「うん、信じてる」
王子が大きく息を吐きだした
「良かったぁ
なんであいつがあんなことをしたのか…俺にはわからないんだ」
「桜嗣が好きなんでしょ?」
王子が困った顔をした
「俺が好きなのは……莉緒だけだ」
「ありがとう、嬉しいよ
私も桜嗣が好きだよ」
「ほ、本当に?」
「え?」
王子の驚いた顔に、私もびっくりした
「いや…だって、俺は姉貴の弟だし
学校とか…通ったことねえし…」
王子の声がどんどん小さくなっていき、何を言っているのか聞きとれなくなった
「もしかして……刺されたことを気にしてるの?」
「それもあるけど……学歴とか…」
「桜嗣が刺したわけじゃないでしょ?
桜稀さんだって、理由があったし、もう気にしてないよ
あと、学歴も関係ないでしょ?
桜嗣はモデルだよ
モデルに学歴が必要ですか?」
「丁寧語はやめろよ」