わがままモデル王子は危険な香り
「俺にも一つ!」

「ほらよ!
前にみたいに6キロも太るなよ」

「その節はどうも」

王子が頭を下げた

え?
王子と紫音さんは昔からの知り合い?

「桜嗣のせいで、とんだ目に合ったんだ」

「それで彼氏とよりを戻したんだろ?」

「彼氏じゃない」

「今は?」

「…れしだけど…」

「え? 聞こえないよー」

桜嗣がいたずらな笑みで、耳を紫音さんに突き出した

「彼氏だよっ!」

紫音さんは、拳で王子の頭を叩くとその場を離れて行った

「あの人は?」

私は坂本さんに質問した

「木下紫音さんです
わが社の契約モデルです」

坂本さんが私に説明をしてくれた

私は紫音さんの背中を見つめた

姿勢よく歩く姿が格好良かった


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