わがままモデル王子は危険な香り
「莉緒、これは何?」
私の鞄の中から見える雑誌を指さして王子が質問してきた
「住宅情報誌」
「なんでそんなのを見てるの?」
「んー、会社の近くのアパートを捜そうと思って」
「何で?」
食事の終わった王子が、私に抱きついてきた
王子に押されるまま、ベッドの上にごろんと横になった
「ママと百瀬さんが一緒に暮らせるように、私が独り立ちしないとね」
王子はふぅんと返事をすると、私にキスをした
舌を絡ませ、熱い体温が伝わってきた
「おう……じ?」
「一人暮らし?」
「そのつもりだけど」
「……一緒に暮らしたい」
王子が小さな声で呟いた
え?
私は驚いて、目を大きく開けた
桜嗣と一緒に暮らす?
そんなことしていいの?
「だって…戸倉さんは?」
「納得させる」
「できる?」
「やるんだよ
じゃなきゃ、コソコソと莉緒と会わなくちゃなんだ
やっぱそういうのは嫌だ」
嬉しいよ、王子
そう言ってもらえると、愛されているなって感じる
でもいいの?
戸倉さんは王子のイメージを守るために、私を遠ざけようとしているんだよ?
平気なの?
私の鞄の中から見える雑誌を指さして王子が質問してきた
「住宅情報誌」
「なんでそんなのを見てるの?」
「んー、会社の近くのアパートを捜そうと思って」
「何で?」
食事の終わった王子が、私に抱きついてきた
王子に押されるまま、ベッドの上にごろんと横になった
「ママと百瀬さんが一緒に暮らせるように、私が独り立ちしないとね」
王子はふぅんと返事をすると、私にキスをした
舌を絡ませ、熱い体温が伝わってきた
「おう……じ?」
「一人暮らし?」
「そのつもりだけど」
「……一緒に暮らしたい」
王子が小さな声で呟いた
え?
私は驚いて、目を大きく開けた
桜嗣と一緒に暮らす?
そんなことしていいの?
「だって…戸倉さんは?」
「納得させる」
「できる?」
「やるんだよ
じゃなきゃ、コソコソと莉緒と会わなくちゃなんだ
やっぱそういうのは嫌だ」
嬉しいよ、王子
そう言ってもらえると、愛されているなって感じる
でもいいの?
戸倉さんは王子のイメージを守るために、私を遠ざけようとしているんだよ?
平気なの?