わがままモデル王子は危険な香り
「本当は、莉緒のそばにいてずっと守ってやりたい
それが無理だから、莉緒を外に出したくないって思っちまう
ここにいれば、莉緒を外敵から守れる
俺って最低だ」

王子が呟いた

「ううん、私も仕事してなかったら怖くて外に出られなくなってたと思う
昔みたいに、一日中家の中にいて……でもそれって何の解決にもならなかったから」

「人殺しが許される世界なら、俺はあいつを殺してる
莉緒を苦しめるヤツは許せない」

「ありがとう、そう言ってもらえてうれしい」

私は王子の腕の中で、再び眠りについた
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