わがままモデル王子は危険な香り
血がとまると、また消毒をして、ガーゼで傷口を覆ってくれた
「顔色が悪い
なんか食うなら買ってくるけど?」
「いらない」
「レバーとかほうれん草とか、食えよ
あとはまぐろもいい」
「レバーは嫌い
あと生モノも嫌いだから」
私はソファにごろりと横になった
「おいっ」
「少し横になれば平気ですから、放っておいてください」
「そうかよ
勝手にしろ」
「はい、そうします」
王子が私から離れていく
どこかに電話しているのが、遠くで聞こえた
実際は近かったかも
でも遠のいていく記憶の中で
王子がおばさんに連絡しているのがわかった
「顔色が悪い
なんか食うなら買ってくるけど?」
「いらない」
「レバーとかほうれん草とか、食えよ
あとはまぐろもいい」
「レバーは嫌い
あと生モノも嫌いだから」
私はソファにごろりと横になった
「おいっ」
「少し横になれば平気ですから、放っておいてください」
「そうかよ
勝手にしろ」
「はい、そうします」
王子が私から離れていく
どこかに電話しているのが、遠くで聞こえた
実際は近かったかも
でも遠のいていく記憶の中で
王子がおばさんに連絡しているのがわかった