わがままモデル王子は危険な香り
「なんでマネがここで突っ立ってんのよ」
王子と隣あって座っている女が、後ろに立っている私を睨みながら言ってきた
私は無表情のまま女性を見つめた
「どうぞ、おかまなく
お話をお続けください
私がいないとモノとしてお話を」
「いないモノとして?
ふざけないでよ
そこに突っ立ってて気にせず話せるわけないじゃない!
ちょっと桜嗣、何か言いなさいよ」
「俺もこの人には逆らえないんだ」
王子が苦笑いをする
「はあ?
意味わかんない
もしかして桜嗣、こんなだっさい女が
好きなわけ?
信じらんない…てかもう抱いたとか?
そんで逆らえないとか?
マジで?
うわっ、ださ…
本気の恋ほど格好悪いものはないって
言ってた男が?
やっぱ年下の女がほうが可愛いとか?」
王子が面倒くさそうに首の付け根を掻きながら、女性の話を聞いていた
「あ。そっか
エッチうまいんだ、この女?
テクにめろめろって?」
どうして私は、いつも誤解されるのだろう
女性の頭を見つめていたら、ふと達明の妻の顔が脳裏によぎった
憎しみの籠った目で私を見て…
ナイフが……
駄目っ
こんなときに気持ち悪くなるなんて
私はこみあげてくるものを、必死に胃の中に閉じ込めようとした
王子と隣あって座っている女が、後ろに立っている私を睨みながら言ってきた
私は無表情のまま女性を見つめた
「どうぞ、おかまなく
お話をお続けください
私がいないとモノとしてお話を」
「いないモノとして?
ふざけないでよ
そこに突っ立ってて気にせず話せるわけないじゃない!
ちょっと桜嗣、何か言いなさいよ」
「俺もこの人には逆らえないんだ」
王子が苦笑いをする
「はあ?
意味わかんない
もしかして桜嗣、こんなだっさい女が
好きなわけ?
信じらんない…てかもう抱いたとか?
そんで逆らえないとか?
マジで?
うわっ、ださ…
本気の恋ほど格好悪いものはないって
言ってた男が?
やっぱ年下の女がほうが可愛いとか?」
王子が面倒くさそうに首の付け根を掻きながら、女性の話を聞いていた
「あ。そっか
エッチうまいんだ、この女?
テクにめろめろって?」
どうして私は、いつも誤解されるのだろう
女性の頭を見つめていたら、ふと達明の妻の顔が脳裏によぎった
憎しみの籠った目で私を見て…
ナイフが……
駄目っ
こんなときに気持ち悪くなるなんて
私はこみあげてくるものを、必死に胃の中に閉じ込めようとした