わがままモデル王子は危険な香り
トイレで吐いていると王子がすぐに気がついた
トイレのドアを開けると、私の背中をさすってくれた
「大丈夫か?」
「はい…平気です」
「嘘をつくな」
「すみません」
私が顔をあげると、王子が先に立ちあがって、トイレを流してくれた
「さっきの方はモデルですか?」
「ああ、一度だけ仕事をした
何を勘違いしたのか
彼女ヅラするから距離をおいてる」
「抱いたからでしょう?」
王子はソファに座ると、足を組んで真っ暗なテレビ画面を見つめた
「抱いた
それがイコール恋人になるとは限らない」
「そうでしょうね」
「軽蔑してる?」
王子が後ろを振り返る
私がダイニングテーブルの椅子に座っているから
私は王子から目をそらした
「男女間の関係にはいろいろな形があると思います」
「それで?」
「はい?」
「あんたはいつも核心に話を持っていかないな
適当なところで会話をそらす
あたかもちゃんと答えたように言ってな」
「そういうつもりはありませんが」
「ではどういうつもり?」
「え?」
王子がソファから離れる
私の前に立つと、額にキスをした
「な、何をするんですか?」
「男女間の関係にはいろいろな形があるんだろ?」
「そう申し上げました」
「俺はスキャンダルのために
女を突っ返した
わざわざ家に来てくれた女を
抱きもせずに追い出したんだ」
「ええ、見てましたから知っています」
王子は何を言いたいのだろうか
私はキスされた額をおさえると、王子の顔を見つめた
トイレのドアを開けると、私の背中をさすってくれた
「大丈夫か?」
「はい…平気です」
「嘘をつくな」
「すみません」
私が顔をあげると、王子が先に立ちあがって、トイレを流してくれた
「さっきの方はモデルですか?」
「ああ、一度だけ仕事をした
何を勘違いしたのか
彼女ヅラするから距離をおいてる」
「抱いたからでしょう?」
王子はソファに座ると、足を組んで真っ暗なテレビ画面を見つめた
「抱いた
それがイコール恋人になるとは限らない」
「そうでしょうね」
「軽蔑してる?」
王子が後ろを振り返る
私がダイニングテーブルの椅子に座っているから
私は王子から目をそらした
「男女間の関係にはいろいろな形があると思います」
「それで?」
「はい?」
「あんたはいつも核心に話を持っていかないな
適当なところで会話をそらす
あたかもちゃんと答えたように言ってな」
「そういうつもりはありませんが」
「ではどういうつもり?」
「え?」
王子がソファから離れる
私の前に立つと、額にキスをした
「な、何をするんですか?」
「男女間の関係にはいろいろな形があるんだろ?」
「そう申し上げました」
「俺はスキャンダルのために
女を突っ返した
わざわざ家に来てくれた女を
抱きもせずに追い出したんだ」
「ええ、見てましたから知っています」
王子は何を言いたいのだろうか
私はキスされた額をおさえると、王子の顔を見つめた