わがままモデル王子は危険な香り
桜嗣のスキャンダル写真
どうしよう
どうしよう
写真をとられた
桜嗣が女に抱きついている写真が、世間に出回ったら…
イメージダウンになる
おばさんに申し訳ないよ
私は携帯を握ると、おばさんに電話をした
「莉緒? どうしたの?
今日は遅くなるって……」
おばさんの呑気な声が耳に入ってきた
「おばさん、どうしよう!」
「どうしたの?」
おばさんの声が一気に低くなり、心配している声になった
「どうしよう
誰かに写真を撮られたの
私と……その…」
「桜嗣と抱き合ってるところ?」
「はい」
「そう……わかったわ
桜嗣は?」
「カメラマンを追いかけて……」
「そばにいないのね
写真を撮られたのは莉緒と桜嗣の二人だけ?」
「はい」
「そう…なら出回ってもいいわ」
「え?」
おばさんの明るい声に、私は聞き返していた
おばさんの考えていることがわからない
「相手が莉緒なら別にすっぱ抜けれてもイメージダウンにはならないでしょ」
「どういう意味ですか?」
「一般の女性と真剣にお付き合いしてますって
桜嗣にさらって言ってもらえばそれで済むこと
業界の人間同士だと事務所同士の関係があるし
いろいろメンドーだけど
莉緒と桜嗣なら私は怒らないわ」
「いいの?」
「ええ、怪我をした女性を解放して
付き合ったなんて良い男のすることよ」
おばさんが声をたてて笑った
「そういうことだから
莉緒は何も心配しなくていいわ」
どうしよう
写真をとられた
桜嗣が女に抱きついている写真が、世間に出回ったら…
イメージダウンになる
おばさんに申し訳ないよ
私は携帯を握ると、おばさんに電話をした
「莉緒? どうしたの?
今日は遅くなるって……」
おばさんの呑気な声が耳に入ってきた
「おばさん、どうしよう!」
「どうしたの?」
おばさんの声が一気に低くなり、心配している声になった
「どうしよう
誰かに写真を撮られたの
私と……その…」
「桜嗣と抱き合ってるところ?」
「はい」
「そう……わかったわ
桜嗣は?」
「カメラマンを追いかけて……」
「そばにいないのね
写真を撮られたのは莉緒と桜嗣の二人だけ?」
「はい」
「そう…なら出回ってもいいわ」
「え?」
おばさんの明るい声に、私は聞き返していた
おばさんの考えていることがわからない
「相手が莉緒なら別にすっぱ抜けれてもイメージダウンにはならないでしょ」
「どういう意味ですか?」
「一般の女性と真剣にお付き合いしてますって
桜嗣にさらって言ってもらえばそれで済むこと
業界の人間同士だと事務所同士の関係があるし
いろいろメンドーだけど
莉緒と桜嗣なら私は怒らないわ」
「いいの?」
「ええ、怪我をした女性を解放して
付き合ったなんて良い男のすることよ」
おばさんが声をたてて笑った
「そういうことだから
莉緒は何も心配しなくていいわ」