わがままモデル王子は危険な香り
「はーい、そこまでにして頂戴」
おばさんの声と手の叩く音が2回ほど聞こえた
王子が私の上からどいて、ベッドに座った
私は頭を持ち上げると寝室のドアを見つめた
おばさんの後ろにはスーツを着た真面目そうな男が立っている
黒ぶち眼鏡で髪をオールバックした
いかにも会社員風の男だった
男は眼鏡を押し上げると喉を鳴らした
「彼が桜嗣と同行する新城君よ
二岡くんのマネなんだけど
海外での仕事のときだけ
新城が同行するから覚えておきなさい」
王子が不機嫌な声で返事をした
あからさまに面倒くさそうなため息をつくと、王子はベッドから立ち上がった
「出発まであと1時間をきっています
さっさとシャワーを浴びて準備を整えてください」
新城さんが鋭い目で王子を睨んだ
王子は「へいへい」と返事をすると、服を脱ぎながら浴室に向かった
私は新城さんと目が合いそうになると、慌てて下を向いた
「貴方はもう帰っていいですよ
あとは私の仕事ですから」
新城さんの冷たい言葉が刺さった
「あ、いいのよ
莉緒の家はここだから」
おばさんが新城さんに答えた
「はい?」
新城さんの声のトーンが一気に下がった
「一緒に暮らしてるの
桜嗣の希望でね
莉緒がいれば、女遊びをしないって
約束だから」
え?
そんなの聞いてないけど…
どういう意味?
おばさん、王子とどんな約束をしたの?
おばさんの声と手の叩く音が2回ほど聞こえた
王子が私の上からどいて、ベッドに座った
私は頭を持ち上げると寝室のドアを見つめた
おばさんの後ろにはスーツを着た真面目そうな男が立っている
黒ぶち眼鏡で髪をオールバックした
いかにも会社員風の男だった
男は眼鏡を押し上げると喉を鳴らした
「彼が桜嗣と同行する新城君よ
二岡くんのマネなんだけど
海外での仕事のときだけ
新城が同行するから覚えておきなさい」
王子が不機嫌な声で返事をした
あからさまに面倒くさそうなため息をつくと、王子はベッドから立ち上がった
「出発まであと1時間をきっています
さっさとシャワーを浴びて準備を整えてください」
新城さんが鋭い目で王子を睨んだ
王子は「へいへい」と返事をすると、服を脱ぎながら浴室に向かった
私は新城さんと目が合いそうになると、慌てて下を向いた
「貴方はもう帰っていいですよ
あとは私の仕事ですから」
新城さんの冷たい言葉が刺さった
「あ、いいのよ
莉緒の家はここだから」
おばさんが新城さんに答えた
「はい?」
新城さんの声のトーンが一気に下がった
「一緒に暮らしてるの
桜嗣の希望でね
莉緒がいれば、女遊びをしないって
約束だから」
え?
そんなの聞いてないけど…
どういう意味?
おばさん、王子とどんな約束をしたの?