わがままモデル王子は危険な香り
居間で携帯が鳴り響いた
はっと妄想から現実に戻ってくると、私は寝室を出て携帯を取りに行った
非通知?
私は出ようかどうしようか迷った
迷って、ボタンを押した
「はい……」
「莉緒?」
達明だった
優しいけど疲れている声だった
「た、つ…あき?」
「今から会えない?」
「え?」
「マンションの下にいるんだ」
「は?」
「テレビ、見たよ
桜嗣の彼女って嘘でしょ」
「なんの…こと、か」
「惚けても無駄だよ
桜嗣の家にいるんだろ?
マンションの下にいるから降りてきてよ
来てくれるまで待ってるから」
達明が電話を切った
下にいるってどういうこと?
何で達明が王子のマンションを知っているの?
意味がわからないよ
はっと妄想から現実に戻ってくると、私は寝室を出て携帯を取りに行った
非通知?
私は出ようかどうしようか迷った
迷って、ボタンを押した
「はい……」
「莉緒?」
達明だった
優しいけど疲れている声だった
「た、つ…あき?」
「今から会えない?」
「え?」
「マンションの下にいるんだ」
「は?」
「テレビ、見たよ
桜嗣の彼女って嘘でしょ」
「なんの…こと、か」
「惚けても無駄だよ
桜嗣の家にいるんだろ?
マンションの下にいるから降りてきてよ
来てくれるまで待ってるから」
達明が電話を切った
下にいるってどういうこと?
何で達明が王子のマンションを知っているの?
意味がわからないよ