SPIRIT
「急げ…救急車を…出血が多いかなり危険だ!!!」
「は…はい!!!」

オヤジが部下に指示を出して…輝樹…頼むから死ぬなよ…

「頼むぜ…持ってくれよ…
『猛き波の使者よ…怒りと共に荒れ狂い悪を飲み込め』
タイダルウェーブ!!!!」

俺は全ての力を使ってその術を放った…でも俺の力ではまだムリだったみたいで…
力のリバウンドで俺の身体は既に悲鳴を上げてるのは分かった…
そのリバウンドで立っていられないって位の傷を受けた…でも負けるワケにはいかないんだ…

「直哉!!それ以上は無理だよ!!」
「でもここでやめたら…」
「ムリだって…リバウンドで血塗れの状態じゃないか!!!」
「人間の底力というヤツか…だが…私は水のエレメンタル一族…
水の唱詠術を食らった所で大したダメージにはならぬ!!!」
「だったら…コレでどうだ!!!食らえ!!かまいたち!!!」
「輝樹!!ムリだ!!!」

輝樹が血塗れの状態で俺の後ろからかまいたちを放った…それが俺の津波と合体してメルヴィスへと高速で向かっていく…
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