SPIRIT
「させるか!!私が始末書を書く!!第1班、第2班発砲せよ!!!
第3班はこの公園に一般人が入らない様…厳重体勢を敷け!!」
「オヤジ…」
「何としてもこの少年達を守れ!!メルヴィス…私が相手をしよう…」
「殿橋警部と仰いましたわね…あなたはエレメントを持たない…我々に勝てると思って…」
「一般市民に危害を加える者…誰であろうと我ら警察の敵だ!!!」

オヤジ達がその言葉の後、天使達に向かって発砲する…
他の天使達はメルヴィスを庇うように銃弾を受け、その場に倒れ消滅する者すらいた…

「メルヴィス…私が何とかしましょうか?」
「シルヴィーナ…エイヴェル…」

そこに、別の天使がまた…というか、あのメルヴィスと言う女と同じくらい強い…

「私の風ならば…ヤツらを一掃できますわよ…
『静かなる風よ…嵐を起こせ稲妻を降らせ全を飲み込め』
テンペスト!!!!」

そのシルヴィーナって女が唱詠した直後…この公園一体が大嵐となった…
オヤジ達も俺達も吹き飛ばされてそこで意識は途切れた…

「お前達…そっちの警察どもは放っておいて構わぬ…その少年4人だけ連れて行け…」
「御意…」

暫くして…俺達は声を聞いたような気がした…
< 14 / 59 >

この作品をシェア

pagetop