SPIRIT
「で、君達はどうしてココに?」
「ロスで親玉ルシファーに食らわせた術でオーバーロードして意識失ってる間につれてこられただけだ…その為かルシファーはまだ眠ったままだがな…」
「そういえばルシファーって…」
「元は我の守護天使だった男…しかし人間が起こした戦争で人々に失望して、それ以降人間を抹殺する為だけに生きているようなモノだ…」

その時、輝樹が足音が聞こえたって言ってた…

「来たか…エレメントフィールド!!!」

海月は俺達の回りに結界らしきものを張った…

「相変わらずですわね…レイン…」
「お前メルヴィス!!!」
「そっちの少年…レイン貴様が…しかし今のお前達に術を繰り出す事などできぬだろうが…」
「何だと!!!水龍召喚!!!!」

俺は頭に来て叫んだ…でも水龍は出ない…

「お前達の腕にはめているその手枷…それはお前達の力を封じ込める力がある…
もっともレインとそのスピリトゥスの小娘にはあまり効いてないようだが…」
「いい加減にしなさいメルヴィス!!
エレメンタルである大天使〔アークエンジェル〕ガブリエルを殺害しようとし、
失敗して投獄された事を今でも恨んでいるのですか?」
「姉上より私の方が力がある…にも関わらず…熾天使〔セラフィム〕は私を認めてくれなかった…
何故私よりも力の劣る姉上が…」
「ガブリエルはそなたに見せた事がないだけだ…己の力を…
元よりそなたよりガブリエルの方が力は上だ…」
「レイン…今のうちに吠えておけ…やがてルシファー様がお目覚めになったら、お前の好きにはさせぬ…」
「例えどんな結果になろうとも、我はそなたらには屈っしない…」
「せいぜい今のうちに吠えておけ…」

そしてそのままメルヴィスは扉を閉めてどこかへ行ってしまった…
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