SPIRIT
「な…レイン貴様!!!許さぬ…許さぬぞ!!!!」
「海月何したの?」
「メルヴィスは水属性…弱点は雷属性ですから…ただ、雷の初級唱詠術を使っただけです。
メルヴィスが使ったのが、水属性の上級唱詠術というヤツです。」
「すごい…初級唱詠術一撃であのメルヴィスを…」
「そりゃそうですよ…なんたって本来なら私すら足元に及ばないんですから…」
「え!?じゃあ俺達は?」
「う~んレイン様の10パーセントの力でも一瞬でやられると思います。」
「そ…そんなに強いんだ…」

というか、俺達よりも幼い人間の女の子にしか見えないのに…
この女の子が俺達よりも遥かに強い力を持ってる…

「とりあえず…さっさと行くぞ…今の騒ぎで他の四天王どもが集まってきた…」

俺達は気づいてないけど…海月は気づいたみたいで…
俺達は急いで空間の裂け目に飛び込んだ…

暫くすると光が見えてきて…
さっきまでの牢獄が嘘のように一瞬にして美しいって言う言葉が相応しい世界に着いた…
海月が笛を取り出して吹くと、2頭のペガサスが飛んできた…

「ぺ…ペガサスだよね…それ…」
「あと何その大きな鳥…ダチョウじゃないみたいだし…」
「これは我の愛馬…この鳥はファラボスという種類の鳥だ…
性格が穏やかで始めての者でもカンタンに飛ぶ事が出来る…
4人共、ファラボスに乗ってくれ…」
「あぁ…」

俺達は少し緊張しながらその大きな鳥に乗った。
その鳥は人懐っこい性格らしくて…俺達に甘えてくる…可愛い…

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