SPIRIT
第4章 天使の世界
「レイン様…どこに行きますか?」
「とりあえず…ケムエルのところに行くぞ…」
「はい…」

海月がペガサスで空へと舞うと、ファラボスって言う鳥も一緒に空へと舞い上がる…
俺達の中では輝樹しか飛べないから…これが空を飛ぶ感覚なんだって思った…

「何者だ!!!ば…バリエル様…ではそちらのお方は…」
「レイン様です…ケムエル様に面通しを…」
「承知いたしました…」
「ティアちゃんもここでは結構偉いの?」
「ティアは我の守護天使…力天使〔ヴァーチュズ〕という中級天使の位を持つ天使だ…
あの門番達は天使〔エンジェル〕階級の最下層天使の者達…」
「成る程…」

暫くすると、俺達くらい身長がある天使が現れ海月の前に膝を付いた…

「レイン様…ご無事で何より…我が娘バリエルと共に連れ去られた後…ご心配申し上げておりました…」

てぃ…ティアちゃんのお父さん…
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