SPIRIT
第2章 囚われた少年達
ある日、ライブ帰りに俺達は襲われた…
多分俺達に4属性の力があるのを感知されたんだと思う…

その後、あまりにも立て続けに襲われるわ…いい加減にしてくれって感じだったし…
巧が念写であちこち調べて、同じようなヤツらがこの地域に大量に潜んでいた事が分かった…

やられる前にやる!!俺達にはその考えしかなかった…

『この地に眠りし4つの大いなる力よ…邪悪なる者の心、その力にて具現化せよ!!
光を司りし時の女神の名において汝に我ら裁きの光を与えん!!』

人の心を結晶化した物[心の雫]、それを砕く事で相手の心を奪う…

この術は、子供の頃に巧の家にある倉庫で遊んでて見つけた本に書いてあった…
唱詠と同時に4属性…水、火、風、土の4種類の矢を作り出して、
同時に相手めがけて射るんだけど、なんでも罪人にしか効かないらしくて…
実際関係ないヤツにやっても何の影響もなかった…

そしてこの日…とてつもない強力な力をもったヤツが現れて…
巧は直ぐに念写でそいつの存在に気づいた。

「今日のターゲット、かなり手ごわいかもしれない…」

俺達4人は、巧が作った資料を見ながら生徒会室で話し合いをしていた。

今、生徒会室として使っているのは元から巧の家…学校の敷地内(地下)にあった巧専用のコンピュータルーム…
俺達の学校、海生大付属高校には生徒会役員以外、理由がなければ役員以外の生徒は立ち入り禁止という規則がある…
にも関わらず俺、巧、輝樹、義和の4人が生徒会役員として選ばれた直後、汚ギャル達が前の生徒会室に押しかけるようになり…
仕方ないので今の場所に移動した…まぁ特殊なカギが必要で決まった人間以外は入れないから場所はバレてないけど…
どっちにしても毎日汚ギャル達に追い掛け回されてる俺らとしては絶好の避難場所だ。

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