SPIRIT
「で、結局予告状出したワケ…」
「うん…パニッくってる警察見てて楽しかったぜ…」
「とりあえず…いい加減アイスコープ付けろ直哉…正体バレるぞ…」
「へいへい…」

俺らは何時もの時間に公園に集合して、今ターゲットのいるビルの近くの屋上に潜んでた。
もちろん、予告状の効果有りでオヤジ達が完全警備を敷いてる。
さて…さっさと終わらせてオヤジ達をおちょくってやるか…

「あれだ…ターゲットが来た…散!!」
巧の指示で俺と輝樹、義和がそれぞれの場所へと散る。

「私、警視庁捜査一課の殿橋と申します…メルヴィスさん…あなたの心の雫を奪うという予告状が届きまして…」
「知っていますわ…その為に私がわざわざ派遣されてきたのですから…」
「派遣ですか?」
「えぇ…警察の方々は天使の存在をご存知?」
「天使ですか?」
「私は、神の国ヘルヴィムより派遣されたルシファー様直属の四天王…水のメルヴィス…
私どもの部下を散々消滅させてくれた少年達4人にお仕置きをする為に派遣されましたの。」
「へ…ヘルヴィム…」
「まぁ…この姿では信じられませんでしょう…」

そう言うとそのメルヴィスって女姿を変えた…俺らも信じられなかったさ…天使なんて見たの初めてだし…

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