闇影
「ナッコ・・・がいいな。あいつは
最近むかつくし。」


お通夜のために
来た大倉彩果の
家の縁側にすわる。

「あ、希沙良。ここにいたんだ?」

ひょこっとナッコが顔をだした。

「ん・・・」

その瞬間
私は笑いをこらえていた。

なんてバカなの?ナッコ。

あんたは
家の中でおちつけないから縁側に来る事くらいわかっていたから
ここにきたのに。


偶然を装おって。ね。
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