闇影
大きく息をすう。

「ユッコぉ~!!!!あっちに紗歩がいるから帰るっていってきてくれる?私、自転車だしてくるからぁ~」

「あ・・・うん。分かったぁ・・・。」

ユッコが遠のいてく。
さえぎれたわ。
危なかった。

「さて、ナッコ。あなたはどうやって死ぬ気?」
「え?希沙・・・きゃぁぁっ!」

振り返るとそこには
泥沼にはまるナッコがいた。

助けて。助けて。
と、叫び声をあげていた。


泥沼の傍にいき
ナッコを見下ろす。

意外にも泥沼は
ふかいようで
苦しんでた。

「希沙良・・・た・・・助け・・・て。」

手を必死にうごかし
助けを求める。

そんなの私には
通じない。


「バイバァイナッコ」

「・・・・・!!!」
その脅えた顔は最高だった。
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