147cmで始まる世界
「190円になりまーす」

「理空も払え、ワリカンだから95円な」

「はぁ?俺アイスティーしか飲んでねえし」

「あ、あたしが払うよ!いっぱい食べたし・・・」

「何で理姫なんだよー、今日はおごるって言ったじゃ・・・」

「「あ」」

3人同時に思い出す。

奏君から・・・なんか聞くんだったよね。

「忘れてたな」

「うん」

「完璧にな」

呆然としていると、

「あの、後ろがつまっておりますので、すいません、急いでくれますか」

「あ、すいません」

あたしは波にのって、190円を出した。

「り、理姫?」

「あとで、返してもらう♪」

「は、はい・・・」

奏君は一瞬嬉しそうな顔をしたけど、すぐに口をとんがらせた。
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