不確定領域の朝
千年の風化
いつかこの身体が朽ち果てたなら

崩れていく過程の中で風に溶けていきたいと思う


恨むでもなく

愛するでもなく

水のようにさらさらとした風は

いつでもどんな時でもこの身体を抜けていった



この心を刔り取るように

この涙を乾かすように


そう どこまでも無慈悲であり

慈愛に満ちたそんな風
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