好きになる瞬間
5.
ナツコはあのメールがすごく気になってすぐにケンイチに電話をかけた。


しかし、

彼の電話は留守電になっていた。

何度かけても留守電になるばかり。

メールもつながらない。

どうしたんだろう?

ケンイチ・・・・・・・・・


二日ほど過ぎた時にケンイチからメールがきた。

「ゴメンネ。

レンラクシナイデ、

オレイモウトノケッコンシキノジュンビニイッテキタンダ」

「ケンイチイナクナッタノカトオモッタヨ」

「オレハイナクナラナイヨイツモイナクナルノハマワリノヒトダヨ。

ナツコモオレノマエカラ・・・」

「アタシハイルヨ!!」

「アリガトウウレシイヨ」

なんだろう、

あたしどんどんケンイチのことが好きになってる。

こんな気持ち高校生の頃に味わったあの気持ちに似ている。

でもケンイチは24だよ。

私なんか相手にされない。

はやくやめないと。

嫌いにならないと・・・・・・・・・・・・


自分の気持ちを抑えることができなくなっているナツコだった。
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