幸せって?
『い...だ...嫌だ...嫌だよ!』
 
美羽は医師の口から出てくる言葉を聞きたくなんかなかった。
 
『美羽ちゃん!受け止めるんだ!現実を!健太君は後一時間も持たない。健太君の側にいてやってくれ。』
 
美羽は健太の手を握りしめ泣いていた。
 
『.......っ..て。』
 
『健太!何?...何て言ったの?』
 
健太は最後の力を振り絞って答えた。
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