幸せって?
『お母さん。』
 
そう呟いて涙がでる。
 
『大丈夫?』
 
低い声。
 
私はゆっくりと顔を上げた。
 
そこには健太が立っていた。
 
私は健太に身をゆだね泣き続けた。
 
何時間泣いたのだろう。
 
あたりは暗くなっていた。
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