幸せって?
『本当にいつまで寝ているんだろうね!あの子は!今何時だと思っているんだい!』
 
障子を開けようとした美羽に飛び込んできた言葉。
 
美羽は聞かなかったことにしようと障子を開けた。
 
『おはようございます!こんな時間まで寝ちゃってすいません。』
 
『いいのよ!気にしないで!今日は休みなんだからゆっくりしててね!』
 
さっきとはうって違って優しい声。
 
やっぱり私のことを嫌ってる。
 
そうだよね。いきなり他人を住まわせるんだもの気に入らないのも当たり前よね。
 
美羽は皿洗いをしながら思った。
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