ファーストキス?
「悠ちゃん、行こうか。」

「はい、よろしくお願いします。」

「悠別に敬語じゃなくていいよ。」

「いいの?芳樹。」

「うん。」

「悠ちゃん、敬語使わなくていいから。家の中でも、別にいつも通り過ごしてくれればいいよ。なあ、母さん。」

「ええ。普通の一家だけど、よろしくね。悠ちゃん。」

「よろしくお願いします。」


なんか、芳樹の家族って楽しそう。


「姉ちゃん。」

「何?潤也。」

「あのさ、これ住所。あと頑張るからテレビ出るときは絶対見てね。メールするからテレビ出るときは。だからね、姉ちゃんもがんばってね。」

潤也が泣きながら言ってきた。
たぶん、私と別れるのがさびしいんだろう・・・

「うん。がんばるよ!潤也もがんばってね。そうだ、芳樹来て!」

「なんだよ。」

「これが私の弟の潤也。」

「こんにちは。」

「こんにちは。俺は悠の彼氏の、芳樹です。呼び方は何でもいいよ。」

「じゃあ、芳樹さんでいいですか?」

「別に何でも。」

「潤也お願いがあるんだけど。いい?」

「内容による。」

「あのさ、木下優貴ちゃんのサイン貰ってきて!」

「別にいいよ。名前は?」

「芳樹。」

「芳樹さんのお願いなら、何でも聞きます!」

「あと、翔くんのサインも!」

「いいよ。」

「じゃあ、頑張ってね!応援してるから。」

「うん!じゃあね!」 


そう言って私たちと私の両親と潤也と別れた。

私もさびしいよ・・・
でも、潤也はテレビで見れるし、芳樹いるし、今はメールだってできるし、頑張るよ!!                                  

< 26 / 66 >

この作品をシェア

pagetop